菅谷梨沙子が選ぶ『何度でも見たい名画 Myベスト10』5本目は「ひなぎく」菅谷梨沙子2017.08.03

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―― あの彼女たちの切り替えの早さっていうのは、

やはり少女の不安定な気持ちなども

投影されているのでしょうか。

 

うーん、どうなんでしょうね。

パーティ会場で2人で

食い散らかしたり、

シャンデリアに上って

遊んでは突然落下して、

その落下音は戦争の映像に切り替わって

ミサイルの音になったり……。

2人の暴走した気持ちも

関係あるのかもしれませんね。

 

―― 2人はすごく無邪気に見えますよね。

 

うん、無邪気。

彼女たちが好き勝手やっている様子を

ただ見せられている気がしました。

 

―― 最後に暗い気持ちになると

おっしゃってましたが、

それはどんなところから感じたんでしょう。

 

映画の中で爆弾投下のシーンが

難度も映し出され、

町は破壊されて……。

2人の姉妹が笑っているシーンも

ただ笑っているだけじゃ

ないような気がして。

11つ強いメッセージが

隠されている映画だと思うので、

かわいい・おしゃれ!

だけじゃない難しい映画だったなあ、

と思いました。

 

【作品情報】

 

「ひなぎく」

(Sedmikrásky/1966年/チェコ・スロヴァキア/75分)

 

『作品紹介』

1966年公開のチェコ映画。映画の中の主人公であるマリエ1とマリエ2は同じ名前を持ち、同じ場所に住む。マリエたちはおしゃれをし、ばか騒ぎをし、ウソ泣きをしては男たちを虚仮にする。彼女たちのハチャメチャぶりは筋金入りで、全部切ってしまおう!と彼女たちは雑誌のスクラップに使っていたはずの鋏で空間を切り取り始め、しまいには互いの存在も切り取りはじめるほど。ガーリーな世界観がカルト的な人気を誇る傑作映画。

 

監督

ヴェラ・ヒティロヴァー

原案

ヴェラ・ヒティロヴァー+パヴェル・ユラーチェク

脚本

ヴェラ・ヒティロヴァー+エステル・クルンバホヴァー

撮影

ヤロスラフ・クチェラ

美術

エステル・クルンバホヴァー+ヤロスラフ・クチェラ

衣装

エステル・クルンバホヴァー

音楽

イジー・シュスト+イジー・シュルトゥル

出演

イトカ・ツェルホヴァー(マリエ1役)

イヴァナ・カルバノヴァー(マリエ2役)/他

 

『ひなぎく』

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