菅谷梨沙子が選ぶ『何度でも見たい名画 Myベスト10』4本目は「ヴァージン・スーサイズ」菅谷梨沙子2017.08.02

 

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―― 5姉妹の気持ちというのは

菅谷さんにとって

共感するようなものだったのでしょうか。

 

もちろん

5人の姉妹が何を思って

何を考えているかなんて、

それは本人達にしか

わからないと思うんですけど……。

でも分からなくもなくて、

人からダメ!

って言われたら

逆にやりたくなる部分って

誰でも持っていると思うんです。

ましてや思春期だし、

何にでも興味を持つ年頃ですよね。

 

――見終わったあとに

何か感じましたか?

 

最後まで衝撃的な映画でした。

5人姉妹が全員自殺……。

なんで自殺と言う選択をしたのか

理解できませんでした。

見ている途中も

あの5姉妹が幽霊みたいに

見える瞬間があったんですよね。

映像の撮りかたなのか、

もやがかかっている感じで、

ホワホワしていて。

不思議な世界に

吸いこまれるような、

そんな感覚でしたね。

 

――あの映画は、実は実際にあった事件を

モチーフにしているって知ってました?

だから、日本の私たちは知らないけれど、

海外の人たちは

彼女たちが死ぬって分かって見てる。

 

そうなんですか?!

じゃあ、私が5姉妹に対して

途中で感じた

「生きてるのかな」っていう思いは、

それを感じ取ったのかも

しれないですね。

それでもラストは衝撃でしたが。

 

――その情報を知らずに

映画を見た菅谷さんには、

見終わったときに

一種の喪失感みたいなものが

あったのかもしれないですね。

 

見終わったあとは、

なんとも言えない気持ちで

放心状態でした。

とにかくすごい映画だったなって思って。

でも、ただ後味が悪いだけじゃなくて、

これでよかったのかって

思わせるまた何かがあって

不思議な感覚。

それがソフィアが作る

映画でもあるのかな……、と。

 

――菅谷さんが好きな映画の中の女の子像って、

かわいくて、無邪気で、

考えていることがぶっ飛んでるけど、

その無邪気さが残酷さに繋がるような、

コミカルであるが

故にあっけなさもあるような

そんな女の子ですよね。

明るい面と暗い面、

両方を併せ持った女の子が

多いなと感じます。

 

多分、自分にない面だから

ひかれる部分っていうのが

あると思います。

そこまでぶっ飛んだ感覚というのは

私にはないので、

そういうことをしてみたいって

気持ちや、こういう人生を

経験したいっていう気持ちが

映画を見る中で

どこかにあるのかなって。

それで、余計に映画にのめりこんで

見ちゃうし、

映画に影響されて

「どよーん」

とした気分にもなっちゃう。

でも、何日間か経つと

また見たくなって

DVDを借りたりするし、

中毒性がある映画が

好きなんだと思います。

 

【作品情報】

 

「ヴァージン・スーサイズ」

(The Virgin Suicides/1999年/アメリカ/98分) 

『作品紹介』

ある田舎町の初夏、リズボン家の美しい5人姉妹は近所の少年たちの憧れの的だった。だが、過保護な母親は彼女たちに野暮ったい恰好をさせては外出を制限していた。そんなある日、末っ子のセシリアが手首を切って自殺を図る。精神科医は彼女の自殺未遂の理由を外界との接触の少なさだと指摘。それを知った父親は妻を説得し、ホームパーティを開いて近所の少年たちを招待するが……。

 

監督

ソフィア・コッポラ

製作

フランシス・フォード・コッポラ

ジュリー・コスタンゾ

ダン・ハルステッド

クリス・ハンレイ

キャスト

キルステン・ダンスト

キャスリーン・ターナー

ジェームズ・ウッズ

ジョシュ・ハートネット

ハンナ・ホール

 

「ヴァージン・スーサイズ」ウィキペディア >>

 

次回は菅谷梨沙子が選ぶ『何度でも見たい名画 Myベスト10』5本目をお届けします!お楽しみに♡

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