佐保明梨《アイドル文芸部(仮)》今回の1作 『サクラ咲く』(辻村深月)アップアップガールズ(仮)2016.10.25

1

 

佐保明梨《アイドル文芸部(仮)》

佐保明梨 21歳 趣味、読書。

年間の小説読破数が200冊にも及ぶ「超読書家」の佐保明梨。

「携帯持ってかないよりも、本持ってかない方が不安になる!」

と語る佐保の数ある読書歴から「オススメの本」とその読みどころを紹介する「アイドル文芸部仮)」です。

 

_HCF3263

 

作品紹介

 辻村深月による青春を描いた短編小説集。これを読むと、青春時代のきらめきとやるせない心の叫びを思い出さずにはいられないだろう。アプガ新井愛瞳主演によるドラマも公開され、好評を博した。本書は3編の物語で構成され、表題作「サクラ咲く」は2編目にあたる。「サクラ咲く」の中で、引っ込み思案の少女マチは、図書館の本にメッセージが挟まれていることに気付く。それに返信をしたことから、マチと「誰か」の図書館の本を介した秘密の文通が始まるのだった。「秘密」のもつ、くすぐったさと重さ。秘密の文通はマチとその友達、文通の相手をも確実に変えていくのだった。「学校は誰のものか」。そんなテーマが全編を通して語られる快作である。

 

_HCF3274

 

佐保:『サクラ咲く』。これは学校を舞台にしたお話で、甘酸っぱいお話が3作入っています。だけど、読んでいくと、あれ?つながったぞ、っていう。全然違ったお話だと思ってると実は最後に1つにつながるっていうお話です。

 

GF:この本を読むと学校に対するノスタルジーがあふれてきますよね。

 

佐保:そうですね。学校って、自分たちが気付かないところでもドラマが生まれているんだろうな、っていうのをすごく感じました。この主人公の女の子も、目立つタイプじゃなくて、引っ込み思案で、自分の意見が言えなくて、でもすごい本が好きで本から文通みたいなのが始まって、いろんなことを考えながら成長していきます。学校って、運動部で活躍してる子とか、成績がすごくいい子とか目立つ子ばっかりに目がいきがちで。でも、教室の隅でひとり頑張ってる子とか、係の仕事をちゃんとやってクラスを支えている子とか、そういう子たちもいて、学校っていうのはいろんな子たちの考えがありながら動いているんだな、というのを感じました。

 

GF:私もその作品を読み終わった後、気が抜けてしまうというか、自分の高校生活のことを思い出さずにはいられなくて。あのときああしていればよかった、とか考えてしまって、もどかしさを感じました。この本にはいろんな生徒が出てきますが、その中で一番共感できたり一番自分に似てると思った人は誰ですか?

_HCF3280

佐保:主人公のマチちゃんですかね。この子は、メンバーの新井愛瞳がドラマの中で演じてるんですけど、この子もすごく本が好きで、図書室にずっと通ってるんです。人に何か言われたときに断れなかったり、意見が言えなかったりして、学級委員とか押し付けられちゃう性格なんですけど、わたしもそれにどこか似ているところがあって……あと、私は学生時代、ほんとは図書室で本が読みたかったんですけど、図書室に通っている子って、「まじめ」とか「話しかけづらそう」とか、そういうイメージを持たれそうで、それで図書室にほとんど行けなかったんですよ。すごい本を借りたかったりしたんですけど、借りにいけなくて。その分、自分の好きな本をちゃんと借りにいってるマチちゃんはすごいなっていう風にも思います。

 

GF:優しすぎるあまりに意見が言えないとか、人の目を気にしちゃうとか、マチちゃんが問題を抱えながらも成長していくっていうのが本の中で見えますよね。

 

佐保:本を通じた文通で相談をしたりとか、自分の気持ちを再確認してどんどん強くなっていくのが、読んでて楽しかったです。

 

GF:もし自分が借りた本とかにメッセージが挟み込まれてたら佐保さんはどうしますか。返しますか、捨てますか(笑)

 

佐保:えーどうだろう、でも、文面にもよるけど、返す勇気はないかもしれないなあ。他のひとに読まれたらとか、からかわれたらどうしようとか……。でも、書いたとしたら、隠れてその相手が来るのをずっと見てます。

 

GF:この本って、青春の一コマを切り取るような文章が多いと思うんですけど、そのシーンと自分の学生生活を対比させたりして、一番印象に残るシーンってなんでした?

_HCF3282

佐保:んーでも、合唱でみんなを一つに、っていうのは、心に残りました。やっぱり私の学校でも合唱コンクールとかは毎年あって、すごく頑張ってたので、だんだんクラスがまとまっていく描写とかは、自分の青春をすごく思い出しました。

 

GF:わたしは、夏休みに道で横一列に並んでとりとめのない話をするっていうのが、懐かしくて、もう一度やってみたい!ってなりましたね。

 

佐保:あー、素敵。あと、一個目のお話で約束されたことが、最終的に叶えられたっていう部分が印象的でした。だって、学生時代にした約束なんてたいてい忘れちゃうし。なのにその子のためにそんなにするなんて。卒業しちゃったら、会おうね、って言ってても忘れちゃったり会えなかったりするのに、でもその子は友達との約束を果たすためにずっと頑張ったんだな、っていうのが最後にわかってほっこりしました。

_HCF2146

原作

 「サクラ咲く」

!cid_BCE40DF4-728D-4F61-BC77-7DFB45CE6083@domaina_kobunsha

辻村深月著、光文社文庫

http://girlsf.jp/bunko-guidance

 

_KHR8972

 

「サクラ咲く」DVD

名称未設定-1

1026TCエンタテインメントより

6,246円(税込)で発売

出演 新井愛瞳 真剣祐 神尾楓珠 吉川友

仙石みなみ 関根梓 田崎あさひ

 

★特典映像

・キャスト対談

  新井愛瞳×神尾楓珠×仙石みなみ×関根梓

 

★オリジナル購入特典

・タワーレコード:缶バッヂ3種セット

HMVA4クリアファイル・

amazon:生写真4点セット

http://www.tc-ent.co.jp/products/detail/TCED-3245

 

_KHR9051

 

アップアップガールズ()Road to 武道館 LIVELIVELIVE

10 25 日(火)東京 初台 The DOORS

10 26 日(水)大阪 VARON

10 27 日(木)名古屋 E.L.L

※開場:18 30 分 開演:19

アップアップガールズ(仮)の記事一覧を見る

アップアップガールズ(仮)の記事をもっと見る

ライフ記事をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事